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世襲

自民総裁候補、半数超「世襲」 
「特権性自覚を」と専門家
共同通信引用

過去に本ブログで世襲議員に対して
繰り返し批判的な意見を述べて
きました。今や「二世議員」という
言葉さえ時代遅れとなり、三世、
四世議員が主流です。彼らや
彼女たちは、恵まれた環境で育ち、
地盤、看板、鞄(資金)をすべて
備えているため、若くして容易に
国会議員に当選することができます。
しかし、常に恵まれた環境にいると、
困窮している人々の気持ちを肌感覚で
理解することは難しいでしょう。

世襲議員が増えると、世襲でない優秀な
人材が政治の世界を目指さなくなり、
結果として政治の人材層が固定化され、
政治の質の低下を招く一因となります。

また、世襲議員に群がり、利権を
得ようとする既得権益集団の存在も
見過ごすべきではありません。

職業選択の自由はあるものの、
少なくとも先代と同じ選挙区や県からの
立候補を禁止し、他の選挙区や
他県からのみ立候補できるように
すれば、政治の新陳代謝と活性化が
大幅に進むでしょう。

今回の自民党総裁選で、世襲禁止を
公約に掲げる候補者がいないことも、
政治不信をさらに深める一因であると
考えます。