社長ブログ President Blog

皮肉なこと

私の息子が通う私立高校の決して
安くない授業料を取り戻すために、
東京都の授業料軽減助成金の申請を
検討しています。調べたところ、
住民票や納税証明書などの書類が
必要とのことで、わざわざ最寄りの
区役所までこれらを取得しに
行きました。

しかし、よく考えてみれば、私の
個人データは異なる行政区に
属しているとは言え、すべての情報は
行政側にすでに存在しています。
私の収入情報に関しては、毎年の
確定申告を通じて提出しており、
マイナンバーとも連携しています。

理想的なのは、ユーザーが何も
行うことなく、自動的に申請が完了し、
規定の助成金が支給される
システムでしょう。論理的には、
これらの行政サービスを自動的に
受けることは可能ですが、各サービスが
縦割りで管理され、連携が取れて
いないため、ユーザーにとって便利な
体験は提供されていません。

国や都道府県、市郡区間で情報が
共有され、統合された行政サービスを
受けられることが最も理想的です。
しかし、皮肉なことに、個人情報が
分散しているおかげで、一か所での
情報漏洩が発生しても、全ての
個人情報が漏洩するわけでは
ありません。

いわばセキュリティが向上したとも
言えるでしょう。