映画「君たちはどう生きるか」を
妻と鑑賞しました。この作品は
吉野源三郎氏の同名の著書に
基づいていますが、
監督の宮崎駿氏が「先入観なく
観て欲しい」との意向を
示していたため、私は 原作を
読まずに観賞しました。
正直なところ、この作品はこれまでの
宮崎氏の作品と同じく、ジブリの
魅力が満開に展開されていました。
映画の終盤に、主人公の眞人が
大叔父から「ここに13個の
穢れていない石がある。
3日に一つずつ積み上げて世界の
バランスを保つ自分の役割を
引き継いで欲しい」という依頼を
受けるシーンがありました。
これは、現実世界における人間、国家、
自然環境など、全てが微妙な
バランスを保って成り立っていること、
そしてそのバランスが崩れることへの
危機感を伝えているように感じました。
この作品は一度観るだけでなく、
何度も観ることで鑑賞者の理解が
深まる作品であると思います。
また、宮崎氏が自身の想いを
押し付けるのではなく、
観る人それぞれの解釈を
促しているという印象を受けました。